「超高速!参勤交代」見ました。殺陣無しの時代劇がブームのようです。

2016/07/10

超高速参勤交代

「超高速!参勤交代」見ました。
最近、斬らない時代劇のブームがきてるって言ってましたけど、
なかなかおもしろかったですよ。
（この映画は少し殺陣シーンはあります）

佐々木蔵之介さんが小さい藩の殿さまなんですけど、
なんか北のほうのお話ですが、その地域に金山があると思って、幕府が藩もろとも略奪しようと無理難題をふっかけていくんです。

「5日以内に参勤交代しなければ、藩を取り潰す! 」

通常は8日はかかる道のり、しかも参勤交代をしたあとで蓄えもつきてる。
またもう一回参勤交代をするとなると、お金もいるし人もいるし。
どうやったら安くできるか、早く行くことができるかと、
いろんなこと考えてやりぬくところが、ものすごくおもしろいし、
参勤交代って日本史では習ったけど、あ～こんな理由でこんな感じで行ってたんだって思える映画です。

その中でいろんな宿場を通り抜けるのですが、人が少ないのに長い列に見せる方法がおかしくて。
老中・松平信祝も刺客の忍びを雇い、参勤交代の邪魔をもくろんでいました。
指名手配されたり、忍者に襲われたり、もう大変です。

そうして行く中で、ある宿場で女に出会うんですけど、その女が深キョン。
宿の女を上手に演じています。
指名手配の家紋の絵と、佐々木さん演じる弱小藩の殿の着物の家紋が同じだと気づきます。
殿とは知らずに話しているのですが、いざ敵が探しにくると女はかくまい助けるのです。

その時のシーンで、佐々木さん演じる侍が自分のおいたちを話し、
狭い場所がどうして怖くなったのかを話すところ、
ほんとのお侍さんが話しているかのようで惹きこまれました。
上手い役者さんです。

おちゃらけたシーンもあれば、切ないシーンもあります。
菊千代様という小さな猿がいい演技するんですよ。
もう万事休すってとこになっても助ける人が来ます。
それは、以前佐々木演じる殿が、その藩に誠意をしめしていたから。

「あの時はは世話になった。どうぞ、この行列を好きに使ってくれ」

胸にじんとくるシーンでもありました。
江戸時代の義理と人情、時代劇をわかりやすく表現した作品だと思います。
ストーリーもいいし、俳優さんも素晴らしいかたばかり。
命をかけて殿を守り藩を守る精鋭たち。
江戸時代の切なさが素晴らしく良く描けています。

3月に「超高速!参勤交代リターンズ」が公開されたようですね。